◆女子軟式ほか各種団体の塁間距離や投本間の距離をまとめました。私はここに掲げた全団体の最新情報をリアルタイムに把握できる立場にないことをお断りしておきます(06年末時点では合っているはずですが…)。最新情報は当事者にご確認ください。
女子軟式で使われる軟式B号とは中学生用の軟球のことだ。もっとも、中学の(男子)軟式は塁間や投本間がフル規格だ(硬式と変わらない)が、女子軟式ではこれより短い。ちなみに、女子の硬式野球はフル規格(プロと同じ)であり、97年の女子硬式高校野球は塁間だけ1m短くしていた。
| 統括組織 | 年令階層等 | 使用球 | 塁間 | 投本間 | 出所 |
| 全日本軟式野球連盟 | 一般社会人 | 軟式A号 | 27.43m | 18.44m | ※ア |
| 中学校 | 軟式B号 | 27.43m | 18.44m | ||
| 小学校 | 軟式C号 | 23m | 16m | ||
| 日本高等学校野球連盟 | 高校(硬式) | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ※ア |
| 高校(軟式) | 軟式A号 | 27.43m | 18.44m | ||
| 日本少年野球連盟 (ボーイズリーグ) |
小3以下 | 軟式C号 | 18m | 12m | ※セ |
| 小4〜小6 | 硬式 | 22.86m | 15.36m | ※コ | |
| 中1〜中3 | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ||
| 全日本リトル野球協会 | リトル:9〜12歳 | 硬式 | 18.29m | 14.02m | ※ア |
| シニア:13〜15歳 | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ||
| 日本ポニーベースボール協会 | ブロンコ:11〜12歳 | 硬式 | 22.86m | 15.54m | ※ソ |
| ポニー:13〜14歳 | 硬式 | 25.84m | 17.41m | ||
| コルト:15〜16歳 | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ||
| 全日本少年硬式野球連盟 (ヤングリーグ) |
小学生 | 硬式 | 23.00m | 15.50m | ※サ |
| 中学生 | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ||
| 日本硬式少年野球連盟 (ジャパンリーグ) |
中学生(のみ?) | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ※ス |
| 全国少年硬式野球協会 (サンリーグ) |
中学生(のみ?) | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ※イ |
| 九州硬式少年野球連盟 (フレッシュリーグ) |
小学生 | 硬式 | 23m | 16m | ※シ |
| 中学生 | 硬式 | 27.43m | 18.44m | ||
| 全日本大学軟式野球連盟 | 大学(準硬式) | 軟式H号 | 27.43m | 18.44m | |
| 大学(軟式) | 軟式A号 | 27.43m | 18.44m | ||
| 全日本大学女子野球連盟 | 女子・大学 | 軟式B号 | 25m | 17m | ※エ |
| 全日本女子軟式野球連盟 | 女子・一般 | 軟式B号 | 25m | 17m | ※オ |
| 女子・小学生 | 軟式C号 | 21m | 14m | ||
| 日本ソフトボール協会 | 女子ソフト・一般 | ソフト3号 | 18.29m | 13.11m | ※カ |
| 男子ソフト・一般 | 18.29m | 14.02m |
▲小数点3位(ミリ単位)以下を切り捨てています。
※ア:『日体大Vシリーズ野球』叢文社
※イ:『報知高校野球』96年1月号
※エ:金沢学院大女子軟式野球部のWebサイト
※オ:00年の大会パンフ(小学生の部は02年まで)
※カ:『オフィシャル・ソフトボール・ルール2005』
※ケ:『ベースボール・クリニック』01年2月号
※コ:複数のボーイズリーグ加盟チームのWebサイト
※サ:全日本少年硬式野球連盟のWebサイト(「グランドライン」のページ)
※シ:九州硬式少年野球連盟のWebサイト(「本部大会規定」のページ)
※ス:たれこみ?(元はジャイアンツカップのパンフ)
※セ:頁末リンク〔1〕参照
※ソ:頁末リンク〔2〕参照
▲日本リトルリーグ野球協会と日本リトルシニア野球協会は、00年11月に組織を一本化して「全日本リトル野球協会」に名称変更しました。
▲「全日本大学女子野球連盟」は「全国大学女子軟式野球連盟」からの改称のようです。
▲02年のルール改正により、ソフトボール・一般女子のバッテリー間が従来の12.29mから13.11mに変更されています。
▲ポニーリーグでは05年まで投本間が16.46m、塁間が24.38mでした。07年からはコルトリーグがこのサイズになるそうです。
ボールの大きさと重さは次のとおりだ。
| 種類 | ボールの周囲 | ボールの重さ | 出所 |
| 硬式 | 22.9〜23.5cm | 141.7〜148.8g | ※ク |
| 軟式H号 | 22.4〜22.7cm | 141.2〜144.8g | ※キ |
| 軟式A号 | 22.4〜22.7cm | 134.2〜137.8g | 〃 |
| 軟式B号 | 21.8〜22.4cm | 133.2〜136.8g | 〃 |
| 軟式C号 | 21.2〜21.5cm | 126.2〜129.8g | 〃 |
| ソフト3号 | 30.2〜30.8cm | 177.5〜198.8g | ※カ |
▲キの重さとクは『公認野球規則』によるものです。(キ)の周囲は『公認野球規則』に記された直径から計算しました(小数点2位を切り捨て)。
『公認野球規則』1・10(a)は、バットに関して最も太い部分の直径が7.00cm以下で、長さが106.7cm以下と規定している。01年からの新ルールは、1・10(c)に【注3】として設けられたもので、金属バットに関する規定である(最大直径67ミリ未満、質量900グラム以上)。
この新規格は軟式野球には適用されないので、従来どおりということになる。もともと飛距離の出ない軟式だから、わざわざ「飛ばないバット」を使う必要はない(もっとも、本当に「飛ばない」と言えるかどうかは、はなはだ疑問だ)。
上の表で示したとおり、女子軟式の場合、バッテリー間が硬式より1.44m短い。このバッテリー間の短さを利用できるのではないかと私はひそかに考えている。硬式の場合、投手プレートの幅は61cmだ。
女子軟式で投手プレートに関しての特別ルールがあるとは思えないので、同じものが使われているはずだ。ストライクゾーンの横の基準になるホームプレートの幅は43.2cmだ。これもたぶん硬式と同じだろう。
投本間の距離が短いということは、右投手がプレートの三塁側を踏んで、サイドハンドで右打者の外角いっぱいに投げた場合の横の角度が強力なものになる。ためしに計算してみよう。
| リーチ | 女子軟式の投本間 (1700cm)のときの角度 |
硬式の投本間 (1844cm)角度 |
|---|---|---|
| 60cm | 3.77 | 3.48 |
| 65cm | 3.94 | 3.63 |
| 70cm | 4.11 | 3.79 |
| 75cm | 4.28 | 3.94 |
▲角度は、投本間の距離とリーチ+{(61+43.2)/2}により三角関数を使って求めたものです。高校卒業以来、初めて三角関数が役に立ちました。
▲「Lotus1-2-3」の場合、@RADTODEG(@ATAN2(高さ,底辺))の計算式になります。「Excel」では、=DEGREES(ATAN2(高さ,底辺))の計算式で求めることができます。
▲この計算は簡略化したものです。実際にはホームベースの角をインフライトで通過すればストライクになりますから、直角三角形の高さ(投本間の距離)は小さくなります。しかも、ボールの一部が通過すればいいわけですから、三角形の底辺も広くなります。また、肩が投手板からはみだしてもボークにはなりません。したがって、現実にはより大きい角度がついていることになるはずです。あくまでも比較のための机上の計算です。
このように投本間が短いため、リーチ60cmの投手が女子軟式ルールでサイドハンドから投げた場合、リーチ70cmの硬式の場合とほぼ同じ角度になる。上手投げの場合には、リーチだけでなく身長の差も加わるから、硬式以上の角度(縦の角度)がつくことはない。
しかし、横手投げなら身長差は関係ないのだ。投本間の短さを利用できる。このピッチャーなら横のほうが向いていそうだと思うこともないわけではないのだが、残念ながら、私が見ている限りではサイドハンドの投手は少ない。
◆横手投げは負担が大きいかもしれません。おすすめしているわけではありませんので、念のため。
◆横の角度は、縦の角度ほど効果的ではないとの指摘をいただきました。まあ、多くの場合、バットは水平に振るわけですから、横の角度がついても(あるいは横に変化しても)、まるでバットに当たらないということはないでしょう。
◆00年の公開以降、すでに何度か名称や塁間距離等の変更がありました。そのような変更を含め、事実誤認、変換ミス、数値の誤り、リンク切れ等にお気づきの際は、「3代目んだ」(女子硬式野球の塁間距離)または「メールのページ」からご一報いただけると幸いです。
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