◆このページのタイトルは作成当初のままです。もともと「タイトルには深い意味があります」と記述していましたが、リコール隠しで野球部が活動を休止した04年当時の状況を予見していたものではありません。
社会人野球では、おおむね7回7点差または7回10点差のコールド規定がある。コールドでは物足りないと感じるときもあるけれども、逆に早くコールドになってくれと思うこともある。暑かったり、寒かったり、予想していた時間をだいぶ経過していたり、次の試合に目当ての選手がいる場合などはまず後者だ。
| 96/08/05(札幌円山) 北海道大会準々決勝 4日目第1試合 8:56〜12:27 | ||
| 三菱自動車川崎 | 012 523 037 =23 | 佐々木−○山本信−安田 |
| NTT関西 | 013 200 010 =7 | ●笠木−有方−中塚−大西−岡本 |
この試合は8回表を終わったところで16対6、ちょうどコールド規定の10点差に達していた。4泊5日の北海道遠征もこの日が最終日だ。念のために一番遅い飛行機を手配してあるけれども、早く終わってくれれば、それに越したことはない。せっかく札幌に来たのだ。ラーメンの1杯ぐらいは食べたいではないか。
この日は3試合日で、その第1試合だった。前日までの第1試合の終了時刻は次のとおりだ。
| 月日 | 終了時刻 | 勝ちチーム | スコア | 負けチーム |
| 8/2 8/3 8/4 |
11:56 10:47 11:50 |
河合楽器 NTT関西 北陸銀行 |
9対2 6対0 8対0 |
NTT東京 三菱重工長崎 日本製紙石巻 |
さすがに早打ちのチームが絡んだ日は早かった。1時間も違う。まあ、それは極端としても、経験則からして正午前には終わるだろうと思っていた。8回裏のNTT関西の攻撃が無得点で終われば、計算どおりだった。
計算どおりにいくとは限らないのが野球だ。NTT関西は四球の走者を2人置いた一死一・二塁から代打・塩田のレフト前ヒットで1点だけとった。1点だけ、だ。
どうせなら8点か9点ぐらいとって、一気に試合を緊迫したものに変えてほしいものだ。そうでないなら、いさぎよく…と思わないわけでもない。9点リードで9回表の三菱自動車川崎の攻撃が始まる。これが長かった。
| 打順 | 位置 | 打者 | アウト走者 | 結果 |
| 8番 9番 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 1番 |
2 (8) (D) 4 9 5 (3) 7 (6) 2 (8) (D) |
山本秀 柿田 鈴木 高橋 井上 高須 山田 中沢 藤巻 山本秀 柿田 鈴木 |
無死(なし) 無死1塁 無死(なし) 1死(なし) 1死1塁 1死1・2塁 1死満塁 1死(なし) 1死(なし) 1死1塁 1死1・2塁 2死1・2塁 |
四球 右本=得点2 三振 四球 死球 四球 右本=得点4 左本=得点1 中安 四球 三振 二ゴ |
タイムリーで奪われた失点なら、まだしも救いがあるように思う。9回表の7得点はすべてホームランによるものだった。ご丁寧にそのときの走者はことごとく四死球の走者だった。疲れるし、いらだつし、あきれるし、そうでなくても打者の半分は途中出場の選手なのだ(守備位置のカッコなしが途中出場、カッコつきはスタメン)。
なにも9点差の9回に7点もとらなくてもいいだろう、という思いもある。ここに来て7点もとるぐらいなら、もっと早くもう1点とっておけ、と言いたくなる。逆に、こんな惨めな姿をさらすぐらいなら、8回裏の1点はいらなかっただろう、とも言いたくなる(実際、予定外で投手の準備が整っていなかったのかもしれない)。
私のスコアカードは10回までだ。本当は11回までとりたかったが、スペースの関係でどうしても無理だった。この日の三菱自動車川崎は4回と6回が打者一巡の攻撃だった。どちらも9人で終わったけれども、見やすさを考慮して6回の攻撃は2イニング分にまたがらせておいた。
つまり、7回表は本来の8回表の欄、8回表は本来の9回表の欄、9回表は本来の10回表の欄を使っていた。9回表の攻撃は8番から始まった。6番・中沢がホームランを打ったとき、私は天を仰いだ(正確には円山球場の屋根を仰いだ)。
たとえ、7番・藤巻が凡退しても、まだツーアウトだ。8番以降はもう書く欄がない。結局、私は2巡目の打席をメモ欄に記入してその場をしのいだ。
実は、9回終了のゲームなのに10回分のスペースにおさまらず、余白を利用したケースがもう1試合ある。それも三菱自動車川崎が絡んだ試合だった。
| 97/03/12(横浜) スポニチ大会準々決勝 5日目第2試合 14:03〜18:09(17:36点灯) | ||
| 三菱自動車川崎 | 515 000 336 =23 | 佐々木−竹下−桜井−○中野渡 |
| 日本石油 | 1210 110 200 =17 | 川本−松島−井深−●木村−春田 |
14:03に始まった試合は、15:05に1回裏が終わった。1アウトとるのに10分かかった計算だ。スコアカードはすでにボロボロだった。1回だけで両チーム合わせて打者27人、15安打5四死球に3盗塁。先発投手が誰だったかもう記憶の彼方だ。これだけ派手に打ってくれれば、足りなくなるのも仕方がない。
思い起こせば、こんな試合もあった。
| 94/03/13(神宮) スポニチ大会2回戦 4日目第1試合 8:25〜11:47 | ||
| 日本通運 | 090 003 010 =13 | 橋本−乙幡−黒沢−○松下 |
| 三菱自動車川崎 | 701 000 100 =9 | ●竹下−山本信−小野−天辻 |
2回表が終わったとき、隣のおじさんから「こんな試合でスコアをつけるのは大変だよなぁ」と同情された。私はうなずいた。今なら、「この程度はよくあることですよ」と言いたいのをこらえて「そうなんですよねえ」と言うだろう。
私がスコアをつけるようになってから、7連打を見たのはこの試合が初めてだった(2回表の日通が2四球を挟んで7打数連続安打)。
のちに連続打数安打は「8」に伸びた(97年秋季関東大会で山梨・吉田高が2四球を挟んで8連打)。これをさらに更新したのが三菱自動車川崎だ。
| 00/08/01(東京ドーム) 都市対抗準決勝 10日目第1試合 14:30〜17:10 | ||
| 三菱自動車川崎 | 110 1312 2 =20 | 加藤−○安田武−馬場(いすゞ) |
| 住友金属鹿島 | 120 030 0 =6 | ●平良−田本−仲田−岡島−小川−原田 |
4回表だった。
| 連打 | 打順 | 位置 | 打者(補強) | アウト走者 | 結果 |
| 1 − 2 3 4 − − 5 6 7 8 9 10 11 − − |
6番 7番 8番 9番 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 1番 2番 3番 |
(D) (7) (2) (5) (4) (6) (8) (3) (9) (D) (7) (2) (5) (4) (6) (8) |
桑元 伊勢(東芝) 安田真(東芝) 梅原 工藤(東芝) 斎藤 渡部(三横) 西郷 梶山 桑元 伊勢(東芝) 安田真(東芝) 梅原 工藤(東芝) 斎藤 渡部(三横) |
無死(なし) 無死(なし) 無死1塁 無死(なし) 無死1塁 無死1・2塁 1死2・3塁 1死満塁 1死(なし) 1死1塁 1死1・2塁 1死1・2塁 1死1・3塁 1死1・2塁 1死(なし) 2死(なし) |
左本 四球 左本 左安 遊安 一ギ 死球 中本 右安 中安 左安 右安 左安 左本 二飛 一飛 |
四球や犠打は打数にカウントされない。8連打目が出たとき、私は隣のY氏に「そろそろ大会記録を調べたほうがいいですよ」とそそのかした。次が「マイ記録」の更新になることはわかっているけれども、大会記録はもう1つぐらい上かもしれないからだ。
連続打数安打の大会記録は「マイ記録」と同じだった。同時に更新された。これからもたぶん同じだろう。というわけで、記録マニアである私としては、これだけ縁のある三菱自動車川崎が「リコール」されないことを願っている。
▲「リコール」の記述は作成当初のままです、念のため。私は予言者の素質がある?のかもしれません。
三菱自動車川崎は01年から「三菱ふそう川崎」にチーム名を変えた。名前が変わっても伝統(?)は健在だった。
| 01/03/15(神宮) スポニチ大会2回戦 5日目第3試合 13:42〜16:56 | ||
| 三菱ふそう川崎 | 000 102 305 =11 | 佐藤大−加地−加藤−安田−○徳丸−谷村 |
| NTT東日本 | 025 000 300 =10 | 渡辺−猪又−平野−●小宮山 |
三菱川崎が絡んだ7点差の逆転ゲームを見るのはこれが3試合目だ(→「思い出づくりの結末」)。ただし、表面上は劇的な逆転勝ちに見えるこの試合の内情はちょっとお粗末なものだった。9回表の川崎の攻撃は次のとおりだ。
| 打順 | 位置 | 打者 | 左右 | アウト走者 | カウント | 結果 |
| 4番 5番 6番 7番 8番 9番 1番 2番 3番 |
(3) (9) (2) 7 (D) (6) (8) (4) (5) |
西郷 中村 高根沢 斎藤 小野 佐々木 西沢 吉見 梅原 |
L R R R L R R L R |
無死(なし) 無死2塁 無死2塁 無死1・2塁 無死満塁 無死満塁 無死2・3塁 1死3塁 2死3塁 |
BSBH H BBFBB BBBB BBBB H SBH H BBSBSH |
右2 右2(西郷生還=3点差) 四球 四球 四球(中村生還=2点差) 右2(2者生還=同点) 遊ゴ(小野の代走・宮内生還=逆転) 投ゴ 三ゴ |
▲S…見逃しストライク、F…ファウル、B…ボール、H…インプレイの打球
9回表、川崎は西郷と中村の連続二塁打で3点差に迫った。逃げ切りたい(はずの)NTT東日本サイドとしては、この場面で「それだけはやめてくれ」と願っていることがあるはずだ。四球だ。だが、高根沢はまさしくその四球で一塁に歩いた。ホームランが出れば同点ではないか。
NTTの監督がマウンドに行ったが、次の斎藤にはストレートの四球で満塁。ホームランなら逆転という事態に陥った。ここで投手交代となったが、小野にもストレートの四球で押し出し。いよいよ2点差だ。逆転のランナー・小野には代走が起用された。
続く佐々木の打球はライト線に落ちて、2者生還。同点だ。さらに、西沢のショートゴロは高く弾んで、前進守備のショートがバックホームせずに一塁で確実にアウトをとった。この間に三塁走者の宮内が逆転のホームを踏んだ。
◆このページに掲げた試合は、すべて金属バット使用時のものです。木製バットに戻った今では、このような「派手」な試合は期待できません。
◆三菱ふそう川崎は「レコードノート」のお得意様です。02年末現在、次のように13項目のレコードを保持しており、前記住金鹿島戦の「11打数連続安打」や前記日通戦の「初回先頭打者から7者連続得点」を加えれば、実に15項目のレコードホルダーということになります。
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